吹田スタジアムの完成により、観客が大幅に増え、ガ大阪の入場料収入は大幅に増えた
Jリーグは26日、2016年度のJ1、J2、J3の50クラブの経営状況をまとめ、公表した。昨年度、J1と天皇杯の2冠だった鹿島は収入が12億円余増えて、営業収益は55億円に上った。クラブ・ワールドカップ(W杯)で準優勝して賞金を獲得するなど好成績が好業績にもつながった。
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3月決算の柏、磐田、YS横浜は対象外で、残る50クラブの決算状況を公表した。増収は33クラブで、J1は、FC東京と甲府を除く全クラブが増収となり、堅調だ。全体的に広告料収入が増えているという。
売上高トップは昨年度に引き続き浦和の66億円。鹿島が55億円、ガ大阪が51億円と浦和に迫ってきている。ガ大阪は、新設された吹田スタジアムを昨年から使えるようになり、リーグ戦の年間入場者数が、2015年の27万1984人から43万806人に増えた。それに伴い、入場料収入が5億9500万円増え、リーグ2位の13億9千万円となった。営業収益も8億6400万円増えた。
一方、単年度赤字となったクラブは12クラブ。J2愛媛、J3盛岡は2期連続の赤字だった。3期連続の赤字となった場合はクラブライセンスが発行されないことから、Jリーグはクラブに今季の予算の組み方など財務状況を確認している。