チェックリストの主な項目
大阪府警は1日、児童虐待の危険度を警察官が素早く客観的に判断できる独自システムの運用を始めた。保護者や児童への聞き取りなどをもとに、パソコン上の50項目のチェックリストを入力すると危険度が4段階で即座に判明する。危険度を自動的に算出する仕組みは珍しいといい、府警は「対応の迅速化により、一人でも多くの子どもを救いたい」としている。
「小さないのち」児相の現場から
特集:児童虐待
府警に4月に新設された専門部署「児童虐待対策室」がリストを作成した。府警が昨年、虐待が疑われるとして児童相談所に通告した子どもの数は8536人で、3年連続で全国最多だった。このうち、昨年に府警が子どもを保護して児相に通告した虐待容疑事案475件を改めて検証した。さらに育児放棄(ネグレクト)や心理的な虐待などの疑いで通告した事案150件もあわせて分析し、リストの項目に掲げる特徴をまとめた。
リストは、重大性・悪質性▽緊急性▽保護者▽被害児童▽通告歴など、の5分類。「保育所や幼稚園などに在籍しておらず、第三者の目が行き届かない」「一時保護歴、または施設への入所歴がある」などの50項目からなる。警察官が保護者らから聞き取りした結果をパソコン上で入力すると、危険度の高い順にA~Dの4段階で自動的に表示される。
項目ごとに算出結果への影響が…
有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。
初月無料につき月初のお申し込みがお得
980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら