韓国の中学生3人が島根県の中学校に送った手紙のコピー。英語と韓国語で、竹島をめぐる日本の教育を批判する内容がつづられていた
島根県の中学校56校に対し、5月に韓国の中学生から、日韓が帰属を争う竹島(島根県隠岐の島町、韓国名・独島〈トクト〉)についての教育を批判する手紙が届き、県が外務省などに報告した。韓国の中学生3人が12日、朝日新聞の取材に応じ、自分たちが送ったと認めた。
竹島教育批判の手紙、56中学校に 韓国の中学生名乗る
手紙は、日本による竹島の領有権の主張について「日本帝国主義の侵略戦争と虐殺、慰安婦を動員した犯罪の歴史の正当性を主張する行為」などと記した。
韓国では「独島」は疑問の余地なく韓国領とされ、学校では日本が1905年に領土編入したことを「主権侵奪の最初の犠牲」と位置づけ、日本による植民地支配などの歴史問題と絡めて教育される。日本の主張が教えられることはない。ニュース番組の天気予報でも韓国領として紹介される。
手紙を書いた3人はいずれも韓国南西部・全羅南道(チョルラナムド)の咸平(ハムピョン)中学3年の男子生徒で、同校の部活動「歴史クラブ」に所属。今年3月ごろ、日本の小中学校の学習指導要領改訂案で竹島が「我が国の固有の領土」と初めて明記されたとニュースで知り、「誤った歴史を日本の中学生たちが学ばされる」と危機感を持ち、歴史地理の教員あてに手紙を書くことを思いついたという。宛先はインターネットで調べたとした。
生徒の一人は「両国の生徒がこ…