木内イズム、甲子園で再び 取手二OBの土浦日大監督——贯通日本资讯频道
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木内イズム、甲子園で再び 取手二OBの土浦日大監督

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六回裏、ベンチからサインを出す土浦日大の小菅勲監督=9日、阪神甲子園球場、加藤諒撮影


(9日、高校野球 松商学園12―3土浦日大)


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土浦日大(茨城)が大きくリードされる試合。それでも選手たちはマウンドに集まっては「もっと楽しもう」と語り合い、打席に向かう仲間に「スマイル、スマイル」と声をかけた。小菅勲監督(50)が高校生の時に学び、今も心がける「のびのび野球」の表れだった。


小菅さんの原点は、33年前の夏の甲子園。取手二(茨城)の三塁手として、清原和博選手、桑田真澄選手を擁するPL学園(大阪)を破って優勝した。取手二の監督だった木内幸男さん(86)から何度も言われたのは、「責任と自覚」という言葉。「どれだけ人に野球をやらされず、自分でやるか。それが強さにつながる」と感じた。


木内さんは自分のスタイルについて「選手を管理しすぎると、萎縮する。自由にやらせるのがいいんですよ」と話す。木内さんの下でコーチなどを経験した小菅さんも2016年に土浦日大の監督に就任してから、「のびのび」を意識させてきた。寮では携帯電話の持ち込みや外出を認め、時には選手をショッピングモールへ連れて行き、自由に遊ばせた。


「責任と自覚」も求めた。夜更かしして体調を崩したり、遅刻したりすれば、試合には出さない。副主将の関根一沙君(3年)は「普段から、のびのびやらせてもらっているおかげで、グラウンドでも自主性が生まれた」と語る。


その効果が発揮されたのは、茨城大会の初戦。7点を追う場面で、一塁走者の鈴木健太君(2年)がノーサインで盗塁した。「普通は走るところじゃない。でもあれで、チーム全体が勢いづいた」。逆転勝ちした勢いで勝ち進み、31年ぶりの茨城大会優勝を果たした。


甲子園では松商学園(長野)に3―12で敗れ、初戦突破はならなかった。でも、最後まで野球を楽しんだ。小菅さんは「社会でも自ら考え、動ける人間に育てたつもり。甲子園で、また一皮むけたんじゃないかな」と語った。(笹山大志)



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