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首都決戦、党首ら舌戦 衆院選で都議選の雪辱か、再現か

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党首討論会で記念撮影に応じる(右から)日本のこころの中野正志代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、希望の党の小池百合子代表、自民党の安倍晋三総裁、公明党の山口那津男代表、日本維新の会の松井一郎代表、社民党の吉田忠智党首=8日、日本記者クラブ、飯塚晋一撮影


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衆院選終盤を迎え、各党が首都・東京の戦いに注力している。7月の都議選では小池百合子都知事が地域政党「都民ファーストの会」を率いて圧勝したが、情勢は変化しそうだ。東京の小選挙区・比例区を合わせた42議席は全議席数の1割弱。各党とも最後の追い込みに必死だ。


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「相手候補は選挙に出るたびに党が変わっている。当選するために看板を変える政治家を信頼できるのか」。20日夜、都内の世田谷区で安倍晋三首相(自民党総裁)は、商業施設前に集まった観衆に訴えた。


安倍氏は18日にも都内の豊島区に入り、マイクを握った。同区を含む東京10区は、都知事に転身する前の小池氏の地盤。今回は側近の希望の党前職が立候補している。自民は公示日の小泉進次郎・筆頭副幹事長を皮切りに、同区に連日、閣僚ら知名度の高い応援弁士を投入してきた。都連幹部は「10区は小池氏のおひざ元。何が何でも勝ちにいく」と話す。


自民は都内で小池氏に3連敗中だ。昨夏の都知事選で推薦候補が大敗。今年の千代田区長選にも敗れ、7月の都議選では勢力が57議席から過去最低の23議席に激減。「自民都連はブラックボックス」と批判する小池氏に敗れてきた。


ある自民前職の候補は「地元の夏祭りを200カ所以上訪ね、都議選の惨敗をおわびした」。都内全25選挙区のうち候補を立てた24選挙区の多くで優位が報じられる中、東京10区など10選挙区を終盤の「重点区」とし、著名な応援弁士を送る予定だ。


一方、都議選で都民ファースト側についた公明党との関係修復も急いだ。複数の関係者によると、都議選後に両党の都議団幹部らが会い、衆院選での協力を確認。公明が都内で唯一、小選挙区に候補を立てる東京12区では公示直前、自民の前都議が公明の応援に立ち、「都議会で自公が多少ギクシャクするのは、国の中では小事」と、「復縁」をアピールした。


公明は比例東京ブロック(定数17)で、2014年の前回から1増の3議席獲得を目指す。「都議選のしこりが消えたとは言えない」(公明都議)との声もあるが、得票上積みのため、自民との連携を強めたい考えだ。


「安倍1強政治を許してはならない」。20日夜、遊説先の福島県から帰京した希望の小池代表は、墨田区のJR錦糸町駅前で、民進党の前原誠司代表と並んで政権批判を繰り広げた。「知事選も都議選も皆様の一票一票が押し上げてくれた」と、勝ち続けた選挙を引き合いに支持を訴えた。


都議選で都民ファーストの会が一気に最大会派に急伸した東京は、希望にとって「本拠地」。小池氏は街頭で「都議会が変わった。次は国政を」と訴え、公示後11日間のうち5日間は遊説してきた。ただ、同会都議の多くは議員経験が少なく選挙活動にも不慣れ。劣勢と報じられ、「都議選と雰囲気は違う」と同会幹部は危機感を隠さない。


立憲民主党の枝野幸男代表は19日夜、東京・秋葉原で「暮らしの声に寄り添った政治へ第一歩を踏み出そう」と群衆を前に声を張り上げた。公示後、「東京大作戦」と銘打った2度目の都内での大規模集会だ。


都内小選挙区の候補者16人は全員、希望に移らなかった民進の元公認予定者。民進は都議選で、民主党だった4年前より10議席減の5議席になった。しかし、この衆院選で都連幹部は「立憲民主に変わり、支持者が戻ってきた」と手応えを語る。枝野氏も「もう一押しでひっくり返せる選挙区が多い」と意気込む。


共産党の志位和夫委員長も最終日の21日、渋谷区などで遊説する。都議選では2議席増と存在感を示した。今回、「特に比例区で前回以上の得票を目指す」(都委員会幹部)と支持拡大に躍起だ。



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