街頭で支持を訴える希望の党の小池百合子代表。右は民進党の前原誠司代表=20日午後7時32分、東京都墨田区、越田省吾撮影
22日投開票の衆院選で、希望の党の候補者たちから小池百合子代表の発言や党運営へのありようへの異論や指摘が相次いでいる。報道各社の情勢調査で同党の苦戦が伝えられるなか、選挙結果によっては小池氏への反発が強まる可能性もある。
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「小池代表の発言で一気に支持率が下がる不安定な党ではいけない」。20日朝、結党メンバーで前職の松原仁氏(東京3区)が街頭で訴えた。念頭にあるのは、希望に民進党が合流する際に小池氏が持ち出した「排除の論理」だ。「日本は和をもって貴しとなす国だ」と苦言を呈したうえで、「1人に頼りすぎる政党は極めて異常」と指摘。党運営を集団指導体制にすべきだとの考えを示した。
異論の多くは、民進出身の前職らによるものだ。
田嶋要氏(千葉1区)は19日夜、街頭で「できたばかりの希望を実際に運営するのは民進出身の中堅だ」と演説。「小池さんが自民党との連立や憲法9条改悪を行うようであれば、希望にはいられない」と訴えた。升田世喜男氏(青森1区)も各地の街頭演説で「希望が自民の補完勢力だったならば、わかり次第離党する」と明言している。
希望との合流を決めた前原誠司・民進代表側近の小川淳也氏(香川1区)は19日の街頭演説で、「この新党、第2自民党になるくらいならいらんと思う」と指摘。立憲民主党の名前まで挙げて、「もう一回、野党は再合流に向けて大きな固まりを作り直していかないといかん」と述べた。(別宮潤一)