7月の東京都議選で惨敗した自民党都連が、28日と見込まれる衆院解散を前に、新会長を選ぶ見通しとなった。都議選で対立した小池百合子都知事との関係修復を望む声もあり、小池氏に近い鴨下一郎元環境相の就任が有力だ。しかし、小池氏に近い若狭勝衆院議員らが衆院選前に新党を立ち上げる構えで、自民と小池氏の対立は続きそうだ。
自民都連幹部会が23日開かれ、都議や区議らを交えた27日の会合で新会長について協議する方針を決めた。複数の都連幹部によると、衆院選に向けて、同日に決める公算が大きい。鴨下氏は小池氏と同じ旧日本新党の出身。
自民都連の下村博文会長は都議選後、惨敗の責任を取り辞意を表明。小池氏から「都連はブラックボックス」と批判され、党員投票による会長選出を模索したが、衆院解散の急浮上で見送られる見通しだ。