三重県鈴鹿市の自宅に設けた教室で巻きずしを作るロール巻子さん
切ると金太郎あめのように花や動物などが表れる「飾り巻きずし」。意外と簡単で、見た目もきれいとあって、人気が高まっています。食卓やお弁当に華を添えてみませんか。
三重県伊賀市のパート従業員岡田千味(かずみ)さん(40)は、お祝いごとがあると巻きずしを作る。母の日はカーネーション、親戚が集う正月は花や子どもが好きな車の巻きずしを皿いっぱいに盛り付ける。今年のハロウィーンはカボチャやガイコツに挑戦するつもりだ。
岡田さんが巻きずしに興味を持ったのは4年前。当時小学生だった2人の娘が、イベントでパンダの絵柄を作るのを見て魅了された。これをきっかけに同県鈴鹿市で開かれている巻きずし教室に毎月通い、約40種作れるようになった。岡田さんは「子どもたちは見た目のかわいさにつられて、いつもよりたくさん食べてくれます」と話す。
この教室を開いているのはロール巻子さん(31)=本名・山岡亜希さん=。もともと不器用で料理が苦手だった。「巻きずしがあれば食卓が明るくなる」と7年前に東京の巻きずし教室で1週間ほどイロハを学んだ。その後、自宅で腕を磨き、工夫を凝らした巻きずしをインターネット上で紹介したところ、評判に。翌年、自宅で教室を開いた。
はかりを使わないレシピを売りにし、具材も家にあるもので代用。すし飯にシラスを入れたり、ふりかけを混ぜたり、栄養面や味にも気を配る。
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