製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンの効果を調べた臨床研究の不正をめぐり、名古屋大学の研究グループが発表した論文を追加調査していた名大の調査委員会は22日、「不適切なプロセスを経たデータに基づく論文」として、研究代表者に論文の撤回を要請した。 論文は、ディオバンが別の高血圧治療薬に比べ、心不全の悪化による入院が少ないとの研究結果をまとめたもの。調査委は、「入院を拒否した」として実際には入院していない患者や、検査入院していた患者を「入院」と分類していたなどとして、「分類に妥当性を欠く」と判断した。また、症例を分類する委員会に、ノバルティスの元社員が出席するなどしており、これについても調査委は「不適切なプロセス」として、論文の撤回が妥当とした。 ディオバンをめぐる論文不正問題では、2002~10年に東京慈恵会医大、千葉大、滋賀医大、京都府立医大、名大の5大学が、別の高血圧治療薬と効果を比較する臨床試験を実施。調査の結果、ディオバンに有利になるようにデータが操作されていたことなどが発覚。名大以外の4大学の論文が撤回されている。 名大は2014年に公表した報告書で「ノバルティス元社員によるデータの不正操作や、データの作為的な変更はなかった」としたうえで、心不全による入院の分類について、論文を修正するよう研究代表者に勧告していた。15年に論文が修正されたが、外部から「勧告通りの修正ではない」と指摘があり、追加調査していた。(月舘彩子) |
ノバルティス論文不正、名大調査委「撤回が妥当」
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