「森友文書」をめぐる野党合同ヒアリングで、財務省の職員ら(左側)から説明を聞く野党議員ら(右側)=9日午後2時11分、国会内、岩下毅撮影
森友学園との国有地取引をめぐる真相解明に向け、財務省の佐川宣寿・前理財局長の国会招致を求めてきた野党各党は、佐川氏の国税庁長官辞任を「政権の責任逃れ」と一斉に批判。引き続き説明責任を果たすよう求める構えだ。与党側にも危機感が強まっており、週明けの国会が荒れるのは必至の情勢だ。
佐川長官を減給処分 文書書き換え疑惑、12日調査結果
「『佐川氏隠し』をやってきた安倍政権の責任は極めて重大だ」
共産党の小池晃書記局長は9日、国会内で記者団を前にして語気を強めた。立憲民主党の辻元清美国会対策委員長も記者団に、「佐川さんも犠牲者かも知れない。政治家が政治的に責任を取るべき案件だ」と指摘。希望の党の玉木雄一郎代表は「隠蔽(いんぺい)をはかるための辞任ではないか。麻生大臣の責任も厳しく問われる」と記者団に語った。
森友問題をめぐっては、立憲、…