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柳瀬氏「獣医学部新設の話は総理案件」 愛媛県新文書

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-5-22 19:27:10  点击:  切换到繁體中文

 

学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した、政府側との面会に関する新たな内部文書。県関係者が2015年4月2日に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)や内閣府の藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と面会した際のやり取りが記録されている。


「安倍首相が『獣医大学はいいね』」愛媛県新文書に記録


「首相と加計理事長が会食、大学設置の話」愛媛県新文書


加計側「藤原氏紹介、柳瀬氏に礼述べたい」愛媛県新文書


加藤氏と加計側の面会後、今治市「厳しい」愛媛県新文書



内閣府藤原次長と柳瀬総理秘書官との面談について


4月2日(木)の面談結果について下記のとおり概要メモを報告します。


【内閣府 藤原次長】


愛媛県と今治市からこれまでの取組を簡単に説明した後、今後の特区提案について下記のような話があった。


・構造改革特区として提出されているが、突破口を開くという意味では国家戦略特区で申請することも考えられる。


・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うことになった。国家戦略特区では広く全国レベルの制度改革提案というものであり、一般的な話にはなるものの、やはり風穴をあけた自治体を特区として指定するというのは十分に考えられる。


・今後4月末から5月の連休明けには提案を募集するので、それにぜひ応募を。


・総理は一次産業にも熱心である。申請の軸として獣医学部のみならず水産、養殖といった他産業についても盛り込むことも考えられるが、そのあたりは自治体に任せる。


・事前相談も対応する。むしろ熱心な自治体ほどもってきているといった感じがある。言い換えると自治体にどれくらいの熱意があるか、というところが重要になってくる。


・公衆衛生の観点、公務員獣医の確保といったこれまでの獣医学部ではなかったようなものを提示することも重要である。加計学園の名前は公式なペーパーには出ていないそうだが、実際の事業者と具体的な話ができている、といった点でかなりプラスであると思う。


・申請するにあたっては、2、3枚の分量で具体的かつインパクトがあるものを。資料を作成されたら、早めに相談してもらいたい。


(現在26次特区申請を行っているところだが(今治市))


・特区申請を一体化するという理由から現在審議を止めているところ。


(新潟市から国家戦略特区で追加申請があったかと思うが(愛媛県))


・一時期は打診があったが、現在はそうでもない。具体性があるかどうかでいえば、今治市のほうが上だと思われる。


【官邸 柳瀬秘書官】


・獣医学部新設の話は総理案件になっている。なんとか実現を、と考えているので、今回内閣府にも話を聞きに行ってもらった。


・こういった非公開の場でなく、ちゃんとした公開でのヒアリングを行い、「民」の評価を得る必要がある。そのためには魅力的な提案であること(を)示す必要がある。


・獣医師会の反対がある、という点については、これから新設する獣医学部は既存の学部と競合しない分野であることを主張するほうが良い。進路が競合するのではないか、という心配を払しょくするものができれば。


・役所としても厚生省・農水省は獣医学部の空白地帯である四国に学部ができることは、鳥インフル対策等の観点からも望ましいと思っているはず。文科省もいい大学ができるのであれば反対はしないだろう。


・ただし、正面をきるのは得策ではない。こういう特徴があり、これまでとはこういった点を差別化している、という情報をクリアにする必要がある。


・まずは企画書を。その後に応援団、こういうものを地域は望んでいた、という後押しをしてくれるところを味方につけること。四国全体の要望として出すのであればベスト。


・特区担当(内閣府)は調整をするところである。官邸にも内閣参事官として農水省と文科省から出向している者がいるので必要に応じて相談してはどうか。構造改革特区でやるか国家戦略特区でやるかはテクニカルな問題である。


・公開ヒアリングの日程を決めること、そしていい中身をつくることがマスト。(さきほど内閣府で藤原次長とも話をしたが、まずは国策として国家戦略特区で申請する、という話がでた(愛媛県))


・国家戦略特区のほうが、政治的に勢いがある。地方創生特区はあまり数が増やせないということもある。四国はまだないから、香川が打診中だったと思うが、申請する意味はあるだろう。


・確認だが、愛媛県・今治市の両首長がやる気である、ということで間違いないか。


→間違いない。県からは重要要望として毎年提出させていただいているし、今治市は土地の準備まで行っている。


・四国全体の要望としてはどうか。


→四国各県も公衆衛生に携わる者、公務員獣医は不足しているという共通認識がある。四国知事会でも、今治地域で、との文言はないが、要望としてあげている。


・そのスタンスであれば獣医師会の反対は要件ではないように思うが。


(懸案として、安倍総理が文科省からの宿題を返せていないという話があり、そのことを心配されていたと聞いたが(加計学園))


・その話は下村大臣のところにもっていったのか?


(百点満点の答えがでているわけではないが、その点については県・市からも説明してもらいたい(加計学園))


(昨年12月に専門教育課にはご説明に伺っている。獣医師会について一度説明はしているものの、それから面会すらできないといった状況であり、こちらとしてもなんとかしたいと思っているところである。(愛媛県))


(中央(獣医師会)からの引き留めが強いが、「うちに作るなら」という話があるのも事実(加計学園))


・それならば企画書をつくって特区担当者に説明するがてら下村大臣の耳にも入るようにすればよい。文科省でいうと高等教育局の吉田局長にしかるべきときに提案を。


・文科省からの宿題(獣医師会の賛同を得ること)については個別に対応するのではなく、企画書として全体を見られる形でつくるべき。


・文科省の中では求めたものに対応していない、という認識があり、県や市が行っているという認識とにずれがあるように思う。(角田参事官)


・状況は常に本省にも説明している。企画書ができれば農水省にも説明を。(青山参事官)


(特区関連は直接藤原次長に行ったのでいいか)


・構わない。とにかくいいものを作ること。



 

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