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南ア撃破は「必然」 五郎丸選手が語る、西野Jへの教訓

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-6-11 14:31:01  点击:  切换到繁體中文

 

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ラグビーワールドカップでの一戦を語る五郎丸歩選手


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起こせジャイキリ サッカー日本代表


◆ラグビー・五郎丸歩選手


「スポーツ史上最大の番狂わせ」とも言われた試合があります。3年前の2015年9月のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会で、日本が格上の南アフリカを倒した、あの一戦です。日本のみならず、世界を驚かせた戦いの裏には、どんな秘密が隠されていたのか。サッカーにも通じる教訓は何か。日本代表チームを副主将として支えた、五郎丸歩選手(32)に聞きました。


2018ワールドカップの試合日程


カードを引いて夢の日本代表をつくろう


サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕まで4日。日本代表は得点力不足に悩み、国際親善試合では敗戦続きですが、サッカーは「ジャイアント・キリング」(番狂わせ)が起きやすいスポーツとも言われます。スポーツや芸能など各界で番狂わせを演じたことのある人々に、それぞれの経験を踏まえ、日本代表への期待、エールを語ってもらいました。


ラグビーは、番狂わせが起きない競技と言われています。だからこそ、W杯で南アフリカに勝利したことは「史上最大の番狂わせ」とも言われました。


《体格差が結果に直結し、大量得点も入りやすいラグビーに番狂わせは少ない。それでもW杯で日本代表は、優勝候補の一角、南アフリカ代表に34―32で歴史的な勝利を挙げた》


ただ、試合後に僕は「奇跡ではなく、必然です」と言いました。必要な準備をしてきた自負があったからです。


エディ・ジョーンズヘッドコーチは大会4年前から、W杯でキャリアのピークとなる選手を集めてチーム作りを進めました。最初は体の細い選手たちばかり。今までにない、本当にハードなトレーニングを積みましたね。「世界で勝つ」という目標を共有し、「これをやらないと勝てない」と自分たちを追い込みました。世界での勝ち方を知っているのはエディだけ。僕らはエディを信じるしかなかったんです。


長い時間をともに過ごし、団結力はありました。「日本人の強み」「日本人としてのプライド」といったことまで、チームで考え抜きました。


ラグビーは外国人選手も代表チームに入る。一緒に国歌斉唱の練習もしたし、実際に「(君が代の歌詞にある)さざれ石」を見に行ったこともありました。


大会前、W杯に初めて出るメンバーが集められ、エディに言われました。「世界でもW杯に出られる人は多くない。あと1カ月、どう過ごしても自由だが、一生記憶に残しておけるようにしよう」と。


当時つけていた日記には、試合が近づくにつれて重圧を感じた様子が書いてあります。数日前には、惨敗して帰国する夢も見ました。


それだけ大事な大会だという思いが強かった。2019年にはW杯自国開催も控えています。日本ラグビーの認知度を上げて、次の代表にバトンを渡さなければという思いでした。


だから、重圧は決して悪いことではないと考えたんです。ゼロにしようと思わず、受け入れようと。


その代わり、できる準備はすべてやりました。試合当日に計画通り移動できるよう、ホテルからスタジアムへ車で何分かかるか、タクシーに乗ってストップウォッチで計測もしました。


試合前に君が代を聴いたら、感情が高ぶることも想定できた。だから事前に、チームメートに「国歌斉唱が終わったら一声かけてくれ」と頼んでおいた。その結果、試合には平常心で挑めました。


南アフリカに勝利し、現地イングランドでの反響もすごかった。試合のあった町ブライトンでは、口々に「いい試合をありがとう」とたたえられ、タクシーもレストランも支払いは「要らない」と言われました。世界中に「不可能なことはない」と伝えられたと思っています。


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【特集】2018ワールドカップ


《五郎丸選手はW杯での活躍を評価され、フランス1部の強豪トゥーロンに移籍した》


サッカーW杯のメンバーでは、酒井宏樹選手(マルセイユ)とフランスで親交が生まれました。隣町のチームでプレーしていたので何度か食事に行き、家族同士も仲良くなりました。驚いたのが、マルセイユの町を歩くと、日本人を見るだけで「サカイ、サカイ」って。そんな存在になるというのは憧れました。


ラグビーはフィジカルの差が顕著に出るため、体格で劣る日本選手の海外進出は簡単ではありません。でも、世界の一流選手は技術だけでなく、高い人間力を持っていることを肌で感じ、フランスに行って本当に良かったと思っています。


サッカーとラグビーの日本代表は簡単には比較できません。サッカーはラグビーの次のレベルに行っている。全員で何か一つを成し遂げるより、個々を強くして結果を残すというステージでしょう。サッカー代表は海外組も多く、長い時間を一緒に過ごせないのは相当難しいと思いますが、頑張ってもらいたいですね。



ごろうまる・あゆむ 1986年、福岡県生まれ。ヤマハ発動機ジュビロ所属。家族の影響で幼い頃にラグビーを始め、早大では3度の日本一を経験。スター選手として学生時代から日本代表にも選ばれた。2015年W杯では副主将として日本代表の躍進に貢献。キッカーとして、独特のルーティン(いつも行う動作)も注目を浴びた。日本代表として、テストマッチ個人得点記録を更新中。



サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕まで4日。日本代表は得点力不足に悩み、国際親善試合では敗戦続きですが、サッカーは「ジャイアント・キリング」(番狂わせ)が起きやすいスポーツとも言われます。スポーツや芸能など各界で番狂わせを演じたことのある人々に、それぞれの経験を踏まえ、日本代表への期待、エールを語ってもらいました。




 

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