奈良県警は24日、奈良西署管内の交番に落とし物として届けがあった現金100万円のうち、1万円の行方が分からなくなっていると発表した。届けを受けた際に数え間違えたり、紛失したり、盗まれたりした可能性があるとみて、詳細を調査中だ。
県警会計課によると、19日午前9時半過ぎ、現金入りの封筒を拾ったという女性が、奈良西署管内の交番に届け出た。交番の警察職員が女性のいる目の前で2回数えると、1万円札が100枚あった。拾得届を作成し、現金入りの封筒を収納袋に入れて封をし、割り印代わりにサインをした。収納袋は同署会計課へ提出され、職員2人が同10時半ごろに封を開けて数え直すと、99万円しかなかったという。
職員が数え直すまで封筒を開けた形跡がなく、県警会計課の担当者は「何者かが抜き取るのは困難だ」と1万円の行方に首をかしげている。(加治隼人)