三菱商事は27日、ペルーの世界最大級の未開発銅山、ケジャベコ銅鉱山の開発に参画すると発表した。総開発費の4割に相当する約2300億円を新たに拠出する。同社はすでに550億円を投じて自社権益を40%まで引き上げることを決めている。今後の銅需要の増加を見越してリスクを取って開発にも参画し、鉱山からの収益を確実に確保することを狙う。日本への輸出も視野に、2022年からの生産開始をめざす。
銅の需要は電気自動車(EV)やエアコンなどの世界的な普及拡大で増えている。一般的な資源投資には権益の取得にとどめて収益だけを得るケースもあるが、三菱商事は開発にも乗り出すことにした。(鳴澤大)