米トランプ政権は1日、中国に対して検討している2千億ドル(約22兆円)分の輸入品への追加関税について、上乗せする税率を25%に引き上げると正式に発表した。7月10日時点で10%としていた税率を唐突に引き上げた理由は不透明で、中国側の反発は必至だ。
電話会見した米政権高官は、トランプ大統領がライトハイザー通商代表に引き上げの検討を指示したと説明。変更の理由について、「中国に行動を改めさせるため、我々は適切な手段を常に考え続ける必要がある」と述べた。
最近進んでいる人民元安により、税率をそのままにした場合、中国側に与える経済的打撃が弱まる可能性がある。それが引き上げの理由になったかどうか問われると、高官は「中国のある特定の行動と結びつけるのは避けたい」と述べた。
この2千億ドル分を含め、米側…