大手百貨店4社が1日発表した7月の既存店の売上高(速報値)は、西日本豪雨や台風12号の影響でいずれも前年同月より減った。プレミアムフライデーにあわせ、7月末に業界全体で開催したセール第2弾は一定の効果があった。
大丸松坂屋は前年同月比4・1%減で、17カ月ぶりにマイナスになった。セール第2弾では初日(27日)の売上高が7・5%増だったが、週末が台風と重なり、31日までの5日間では若干減った。広報担当者は「一定の効果はあったが、台風と重なってしまい残念」とする。
三越伊勢丹ホールディングスも4・6%減で12カ月ぶりのマイナス。セール第2弾の27~31日の売り上げは2桁増だった。
高島屋は子会社も含めた全17店で3・6%減。全体では2カ月ぶりにマイナスになったほか、免税売り上げが好調な大阪店や京都店もそれぞれ22カ月ぶり、11カ月ぶりにマイナスに転じた。そごう・西武も4・2%減となり、2カ月ぶりのマイナスだった。(高橋末菜)