「上司の武勇伝を聞かされる」「とにかく笑顔で相づちを打つ」――。
上司との飲み会でこんな体験を持つ人が多いことが、クラフトビール大手の「ヤッホーブルーイング」(本社・長野県軽井沢町)が実施した「飲み会実態調査」で明らかになった。
20~50代の会社員ら800人からインターネットで聞いた。上司との飲み会で体験したことを選択肢で尋ねると、64%の人が「武勇伝・自慢話を聞かされる」と回答。「上司の話が分からなくても、とにかく笑顔で相づちを打つ」「何度か聞いた話でも初めて聞くような反応をする」も、それぞれ67%にのぼった。
同時に「飲み会で上司と対等に話せると、より楽しくなると思うか」との質問には、7割の人が「そう思う」と答えた。
一方、上司の立場にある人に「自分は部下の話を引き出すことがうまいと思うか」と聞いたところ、「そう思わない」が55%だった。「自分たちと飲んでも部下は楽しくないと思う」も48%を占めた。ヤッホーブルーイングの20代の担当者は「先輩風を吹かせていると思われがちな上司のみなさんが、部下との関係にこんなに悩んでいるとは意外です」。
ビールの季節、上司のみなさんはご用心。(土屋弘)