第100回全国高校野球選手権記念大会が終わった。毎年この時期になると、多忙を極めるタオル店が岐阜市にある。甲子園出場記念のオリジナルタオルを求め、出場選手の保護者や関係者から注文が殺到する。デッサン画を描き、イメージを伝えながら作る丁寧な仕事ぶりも人気を呼んでいる。
JR岐阜駅近くの繊維街にある「糸秀」の代表取締役岡本光治さん(49)のもとにはこの時期、注文の電話がひっきりなしだ。甲子園に出場した選手の保護者や関係者が、出場記念や応援のお礼に配るためにオリジナルタオルを注文する。
縦34センチ、横83センチ。学校名や大会名が入ったタオルに選手の名前や写真、好きな言葉をあしらった世界に一つのオリジナルタオル。好きな色も選べ、イラストで選手の影や残像を入れるのが最近のはやりだ。
10年ほど前、タオルにイラストを入れたところ、注文が相次ぐようになった。人気の秘密は岡本さんが自ら描く鉛筆のデッサン画。中学時代、美術の成績が5だった絵心を生かし、プレー写真を元に、選手の姿や学校名、校章の位置などを変えて、数パターンのデザインを用意する。
「初めて注文するお客さんが多…