インドネシアで開かれているアジア競技大会の開会式があった18日、首都ジャカルタとともに会場となっているスマトラ島南部のパレンバンで産声を上げた女の子に、アジア大会にちなんで「アディバ・アジアン・ゲームズ」と名付けられ、国内で話題になっている。
「礼儀正しい」を意味する「アディバ」に英語でアジア大会を意味する「アジアン・ゲームズ」と名付けられたのは、石油会社員のヨルダニア・デニーさん(39)と妻で主婦のベラ・ノバさん(38)の長女。18日午後、身長49センチ、体重約3100グラムで生まれた。
インドネシア人の名は生まれ月や、親の名前、著名人に由来したりと様々。2人は「アディバ」だけ先に決めていたという。続く名は、予定月から「アグスティナ」(8月)などが候補だったが、デニーさんは、生まれた日の夜、華々しい開会式の様子をテレビでみて、「とっさに浮かんだ」と電話取材に答えた。
夫婦の共通の趣味がバドミントンだといい、デニーさんは「素質があれば、将来はバドミントン選手になってほしい」とも話した。初めてのおもちゃにラケットをプレゼントすることも考えているという。(ジャカルタ=野上英文)