ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)やダイムラーで、欧州向けの車の出荷に遅れが出ている。欧州連合(EU)が1日に本格導入した新しい燃費の試験「WLTP」への対応が間に合わないためだ。
WLTPは「乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法」。世界各国で異なる燃費などの試験方法を統一し、燃費表示を実際の走行に合わせた形にする。欧州では昨年9月から新型車にWLTPの試験を義務づけていたが、今月1日以降は一部の例外を除いてすべての新車が対象になり、試験を終えていない新車は売れなくなる。日本では10月以降に発売される新型車に義務づけられる予定。
「低速」から「超高速」まで4段階に分けて燃費を測定するなど、これまでより試験に手間がかかる。
ロイター通信によると、VWは…