三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行は8月31日、住宅ローンで主力の10年固定の優遇金利を、9月適用分から0・05%幅引き上げると発表した。三菱UFJとみずほは、10年固定の店頭の最優遇金利が0・9%となる。三菱UFJと三井住友は3カ月ぶり、みずほは2カ月ぶりの引き上げとなる。
日本銀行が7月末に金融政策を修正し、長期金利の一定程度の上昇を容認した影響が出た。三菱UFJは期間15~20年については、引き上げ幅をより大きい0・10%幅とした。
長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは7月20日は0・03%だったが、同月末の日銀の政策修正後、最近の10年債利回りは0・1%前後だ。大手行は住宅ローン金利の指標である市場の動向について、「10年債金利の水準が上がっており、上昇傾向にある」とみる。(湯地正裕)