作家の村上春樹さんが初めてDJを務めた特別番組「村上RADIO」。TOKYO FM(全国38局ネット)での8月の放送が大きな反響を呼び、第2弾が決まった。放送は10月21日。村上さんは「僕もなかなか楽しかったので、とりあえず2回目をやろうということになりました」とコメントしている。
村上春樹さん、ラジオDJに 走ることなど語った55分
村上さんはラジオやテレビへの出演がほとんどなく、放送後は「初めて声を聴きました」「声が若々しい」「選曲がすてき」といった声が寄せられていた。
同社によると、スマホやパソコンでラジオを聴くサービス「radiko」の、放送終了後1週間聴けるタイムフリー聴取で、83・8%(在京ラジオ同時間帯平均)という高いシェアを記録した。「とんでもない数字」と延江(のぶえ)浩エグゼクティブプランナー。「本もラジオも1対1で、読者やリスナーとつながる。村上さんとラジオは親和性が高い」。村上さんに反響を伝えて、第2弾が決まったという。
前回のテーマは「僕が走っているときに聴いている音楽」だったが、今回は「秋の夜長は村上ソングズで」。「とくにこれというテーマはありません。秋の夜長を、村上の選んだ曲で楽しく過ごしてください……というのがテーマです。うちからもってきたレコードやCDをかけます」と村上さん。前回好評だった質問募集も行う。「村上さん、素朴な質問なんですが……」で始まる「素朴な質問」を寄せてもらい、村上さんが答えるという。
村上さんは「それからいろいろとお話ししなくてはならないこともあります。といっても、なにも深刻な話じゃありません。どちらかといえば、どうでもいいような話です。どうか気楽に耳を傾けてください。お楽しみに」とコメントしている。(中村真理子)