放送中のドラマ「この世界の片隅に」(TBS系、日曜夜9時)で、戦時下を前向きに生きるヒロインすずを演じる松本穂香さん。夫・周作を演じる松坂桃李さんと、劇中のように仲むつまじい様子や、ドラマの見どころを聞きました。
写真特集「この世界の片隅に」舞台を巡る
今度は「すずさん」と呼ばれるように 松本穂香さん
――今回は約3千人のオーディションから選ばれました。
決まったときは正直実感がわかなくて、事務所の方が「おめでとう」っていってくれたんですけど、「え、私が?」という信じられないって気持ちが大きかったです。その後、すぐに広島などに行かせていただいて、だんだん私がすずさんをやれるんだと感じて、うれしかったですね。
――すずはどんな子でしょうか。
すごくぼーっとしているっていわれがちだけど、それだけじゃなくて。人の気持ちを察する力があるというか。人のために考えずに行動しちゃう子なんだろうなと思います。
――ご自身と重なる部分は。
私もぼーっとしているっていわれがちなので、同じものを感じますし、私も後先を考えずに言っちゃったり、動いちゃったりすることも多いので、そういうところは似ていると思います。
――お気に入りのシーンは。
何か大きいことが起こるわけじゃないんですけど、(初回の)周作さんと初めての会話で、周作さんが祝言の後に話しかけてくるシーン。すずが普通に電気をつけて後片付けしていたら、周作さんが「ここは軍の街じゃけぇ」(だから電気はつけられない)と言ってカーテンをあけると月明かりがあって、「(手元が)見えるじゃろ」って言うシーンは、やっているときに好きだなって思いました。すごく静かで好きなシーンです。
――周作役の松坂さんとは、よく話しますか。
合間合間で、話を聞いてもらっ…