台風21号が直撃した近畿地方などで起きた大規模な停電は、台風の進行方向の東側に集中していることが、民間気象会社ウェザーニューズによる独自調査で分かった。最大瞬間風速が30メートルを超える地点と一致していたという。
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同社は天気予報のアプリ利用者から寄せられた各地の停電の情報と、アメダスの最大瞬間風速のデータを、地図上で照らし合わせた。
停電の情報が寄せられた地域は、おもに大阪府や和歌山県、東海地方など台風の進行方向の東側に集中。最大瞬間風速が30メートルを超えた地点を中心に発生していることが読み取れた。
同社によると、台風の進行方向の右側は「危険半円」と呼ばれ、台風に吹き込む反時計回りの風に加えて進行速度が加わり、左側に比べて風が強くなる。こうした強風の影響で、電線が倒れたり送電設備に影響が出たりして停電につながったと分析している。(小林舞子)