被災地支援 北海道地震
物が足りない被災地に、物資を送りたい――。支援団体は、個人で自治体や避難所に送ることは原則的に控えるべきだ、と言う。では、どうすればいいのか。
北海道地震 支援情報
【災害INFO】地震が起きたときに役立つ情報など
北海道で震度7、道内の被害状況は
各地の災害被災地を支援するNPO法人「レスキューストックヤード」の担当者は「ニーズの分かる親戚や知人など個人的なつながりで物資を送る以外は、無駄になる恐れがある」と話す。
被災地では、道路の寸断などにより供給ルートが断たれることで、物資の不足が起きる。インフラが復旧しなければ、個人で物資を送っても被災者には届かない。
また、現地のニーズと支援物資のミスマッチが起きる可能性もある。テレビなどで被災者が「毛布が足りない」などと訴えていても、到着する頃に十分な数が行き渡っていれば、被災地で不良在庫となり、最終的には税金で処分することになりかねないという。
ただ、自治体によっては、個人からの支援物資を受け付ける場合もあり、ホームページで確認が必要だ。
レスキューストックヤードの担当者は「物ではなく、お金を送る方法もある」と言い、支援団体が集めている義援金や、中央共同募金会などの活用を呼びかける。
被災地支援 北海道地震
ネット上ではふるさと納税の仕組みを使い、返礼品なしで被災地に寄付する動きが相次いでいる。
全国の自治体のふるさと納税の申請手続きができる「ふるさとチョイス」(
https://www.furusato-tax.jp
)では7日午後2時現在で、震度7を観測した厚真町など被災自治体を対象に約700件、計1200万円を超える寄付金が集まった。
ソフトバンクグループの「さとふる」も6日に支援募金サイト(
https://www.satofull.jp/static/oenkifu/oenkifu_hokkaido.php
)を開設。厚真町に隣接する安平町に約400万円の寄付金が集まっている。1千円から1円単位で指定した金額を寄付することができる。
ヤフーや楽天、LINEもネット上で寄付金を募っている。