中部電力は、台風21号の影響で続いていた停電が11日午前4時半ごろに解消したと発表した。愛知、岐阜、三重の3県では4日以降、計約79万9080戸の大規模な停電が発生。最後まで停電が続いていたのは岐阜県内で、倒木の処理に時間がかかった高山市、郡上市などで復旧が遅れていた。
中部電力によると、4日以降に停電したのは、愛知県で約30万110戸、岐阜県で約21万7240戸、三重県で約28万1730戸。愛知、三重両県では7日午後までに全戸の停電が解消した。
倒木相次ぎ被害拡大
岐阜県では、倒木による断線などの被害が多かったという。山間部を中心に道路が寸断され、被害確認に手間取った。高所作業車などが現場にたどり着けなかったことも復旧が遅れる要因になったという。中部電力は長野、静岡両県などから応援を得て復旧作業にあたったが、工事が必要な箇所が広範囲に及び、移動にも手間取ったという。(吉川真布)