15日午前0時15分ごろ、岡山県美作(みまさか)市田原の中国自動車道下り線で、追い越し車線に停車中の大阪府高石市綾園の会社員大畑雄也さん(30)運転のワンボックスカーに、後ろから来た大阪市北区堂島の会社員岡本直樹さん(25)運転の乗用車が衝突。大畑さんの車に乗っていた子ども2人が病院に運ばれたが、約1時間半後に死亡が確認された。
県警によると、死亡したのは大畑さんの長男詩音(しおん)ちゃん(2)と長女美音(みおん)ちゃん(1)。大畑さんと同乗の妻(24)、岡本さんと同乗の女性(25)の計4人は軽傷。
大畑さんの車が追い越し車線をふさぐように先頭を走行車線側に向けて停車していたところ、岡本さんの車が助手席側に衝突したという。調べに対し、大畑さんは「走行車線を走っていたら動物のようなものが飛び出してきたので、ハンドルを右に切った」という趣旨の説明をしているという。
現場は直線で照明はなく、当時は雨が降っていたという。県警は大畑さんが動物を避けようとした際、車がスリップして停車した可能性もあるとみて調べている。
大畑さんの車には、助手席とその後ろの後部座席にチャイルドシートがあり、助手席に詩音ちゃん、後部座席に美音ちゃんが座っていたとみられる。大畑さんは島根県の実家に向かう途中だったという。
この事故のため中国道下り線は岡山県の作東と美作両インターチェンジ間が約5時間通行止めとなり、午前5時40分ごろ解除された。