昨年7月の西日本豪雨で、岡山県総社市下原のアルミ工場「朝日アルミ産業」が浸水して爆発し、周辺の住宅が延焼、住民が負傷した事故で、県警は近く同社の社長と工場長を業務上過失傷害と業務上失火の疑いで書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
爆発事故が起きたのは、岡山県に大雨特別警報が出ていた昨年7月6日午後11時半ごろ。県警は、近くの川の増水で、工場に浸水し、工場内の高温のアルミニウムが水蒸気爆発を起こした可能性があるとみて捜査していた。捜査関係者によると、社長と工場長は、浸水によって爆発する危険性を認識しながら、操業停止を6日夜までに指示しなかったことが爆発事故の原因となり、周辺の住宅への延焼や、住民のけがにつながった疑いがあると判断したという。(榧場勇太)