米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の名護市辺野古への移設の賛否を問う県民投票を実施するための条例案と予算案が２０日、県議会臨時会に提出され、米軍基地関係特別委員会で審議が始まった。１０月中旬にも招集される定例県議会で採決される見通し。

知事の職務代理者の富川盛武副知事が「県民が改めて意思を示すことができ、意義がある」との意見書をつけて提案した。予算額は人件費や広報費、投開票作業をする市町村への交付金など計約５億５千万円。

市民団体「『辺野古』県民投票の会」が９万２８４８筆の署名を集め、県議会への条例案提出を直接請求していた。元山仁士郎代表は県議会で「賛成、反対の双方が主張を交わし、県民一人一人が考えることが、沖縄の未来に重要。早期実施を期待している」と意見陳述した。

知事選中ということもあり、この日は実質審議はされず、１０月２、５、１０日に特別委で審査する。（山下龍一）