米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐり、名護市辺野古の埋め立てに「反対」が7割を超えた県民投票から一夜明けた25日、玉城デニー知事は「はっきりと民意が示されたと思う」と述べた。一方、辺野古沿岸部にはこの日も土砂が投入され、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、座り込む人たちが強制排除され、大型車が資材を運び込んだ。
玉城氏は登庁時、記者団に向かって右手の親指を立て笑顔を見せた。記者の問いかけには「昨日、会見で述べた通りです」とだけ答えた。その後、定例の庁内放送で県民投票に触れ「投票率も5割を超えた。自分で考え、判断をすること。県民の皆さんは、深くそのことについての思いを致したと言えるでしょう。心からの敬意と感謝を申し上げたい」と語った。
県議会定例会での一般質問では、政府に対し「沖縄県民は辺野古埋め立てを決して認めない、という断固たる民意を真正面から受け止め、辺野古が唯一というこれまでの方針を直ちに見直し、工事を中止するとともに、普天間飛行場の一日も早い閉鎖・返還という根本的な問題の解決に向け、対話に応じてもらうよう強く求めていきたい」との考えを示した。
一方、県民投票で自主投票とした公明党県本部代表の金城勉県議は「基地の過重な負担の状況をなんとかしてほしいという県民の思いが率直に表れたと思う」と振り返った。
辺野古のゲート前では、市民ら…