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「あれやって」主人のくせ予測する家電 アマゾンが着手

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-9-24 7:46:47  点击:  切换到繁體中文

 

デジタルトレンド・チェック!


「あれ、やっといてくれる?」と家の中で話しかけると、人工知能(AI)につながったスピーカーが「わかりました」と答えて用事を済ませてくれる。「あれ」は「テレビ番組の視聴予約」かも知れないし、「足りない日用品の注文」かも知れません。人が話すあいまいな言葉の文脈を解釈し、その意味を理解して、具体的に実行する──米アマゾン・ドット・コムが描いているのはそういう未来です。それは5~10年程度の近い時期になる可能性もあります。


同社は20日(現地時間)、本社のある米シアトルで発表会を開催しました(写真1、2)。題材は、AIを利用した音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」の関連製品です。音声で操作するスマートスピーカー「Echo(エコー)」シリーズが主軸で、日本でも昨年秋から発売されています。今回はそのEchoシリーズがリニューアルし、新しいモデルになりました。


しかし、スマートスピーカー自体の進化も、アマゾンの全体戦略の一部でしかありません。アマゾンはこれからのコンピューターの操作方法の中心の一つが「声」になると考えており、その変化を顧客の要望を聞きながら進めています。彼らはどうやって、その変化を起こそうとしているのでしょうか。アマゾンの関連事業責任者に直撃取材しました。(ライター・西田宗千佳)



声で命令すると、調理してくれる電子レンジが登場


発表会で、アマゾンは一気に17種類もの技術と製品を発表しました。最もわかりやすいのは、「Echo」シリーズの新型です。このうち四つは、日本でも発売になります。


最も安価で小型な「Echo Dot」(5980円、写真3)、温度計を内蔵したホームネットワーク向けの「Echo Plus」(1万7980円、写真4)がリニューアルしたモデルです。同時に、これらとセットで使うと低音が増すワイヤレス・サブウーファー「Echo Sub」(1万5980円)も発売になります。これらの製品は10月30日出荷です。


ディスプレーが付いたスマートスピーカーにあたる「Echo Show」の新型も発表になっています(写真5)。こちらは10.1インチのディスプレーを備え、ビデオ通話や動画配信の視聴もできるのが特徴です。これまでのモデルは海外だけで販売されていましたが、今回は日本でも発売になります。価格は2万7980円。こちらの発売は12月12日となっています。


日本では発売されない製品も多数あります。スピーカーを外付けにして使う「Echo Input」や「Echo Link」のような製品もありますが、むしろスピーカー以外の製品こそが、今回の目玉です。


最も驚きを持って迎えられたのは電子レンジでしょう。アメリカ市場向けに「AmazonBasics Microwave」という電子レンジを発表しました(写真6)。この電子レンジ、なんとEchoと連携します。声で「ポテトを蒸して」と言うと、電子レンジが動いて加熱調理をしてくれるのです。しかも、非常に安価。59.99ドル(約6800円)という価格は、アメリカの家電量販店で安売りされている電子レンジと大差ない価格です。


また、「Echo Auto」という自動車搭載用のスマートスピーカーも発表されています(写真7、写真8)。指を3本束ねたほどの大きさしかない、非常に小さな機器なのですが、これを車の中に置き、スマートフォンとブルートゥースで接続して連携させることで、音声を使った機器の操作ができます。音楽をかけるのはもちろん、カーナビゲーションや買い物メモの記録、オーディオブックの読み上げなどが車の中でも可能になります。小さなボディーの中に八つのマイクが入っていて、走行中の騒音を軽減し、声を正確に読み取る工夫も施されています。


家電のAlexa連携を「次のキラー」に


スマートスピーカーは、音楽サービスをリビングで使う機器としてスタートしました。実際、Echo発売以降、アマゾンの音楽サービスへのアクセス量は劇的に増加しているようです。アマゾンのデバイス事業総責任者であるデイブ・リンプ氏(写真9)は「Echoでリビングに音楽が戻ってきた」と胸を張ります。


そして今回、自動車の中やキッチンの中などに置く製品へと、商品の幅を広げています。通販大手のアマゾンだけに、このままあらゆる製品を自社でカバーするのが目的であり、そこで音声を使うのではと、我々は捉えがちです。しかし、当のアマゾンが考えていることは全く異なるようです。「電子レンジを出したのは、様々な開発者にその姿を見てもらいたかったからです」。米アマゾン・ドットコムでEchoデバイスの製品開発チームを統括するトニー・リード氏(写真10)はそう説明します。


今回アマゾンが発表したのは、とてもシンプルな電子レンジです。日本のインターネット家電のように、液晶画面が付いているわけではありません。でも、Wi-Fiでインターネットに接続する機能が内蔵されており、同じ部屋の中にあるEchoと連携して動きます。ポイントは、この電子レンジが非常に安いということ。さきほど説明したように、「AmazonBasics Microwave」は、アメリカの安価な電子レンジとほとんど変わらない価格です。すなわち、ほとんどコストをかけることなくAlexa連携の仕組みが家電に搭載できるということにほかなりません。


今回アマゾンは、Echoなどの自社製ハードウェアと同時に、「Alexa Connect Kit」という技術も発表しています(写真11)。これは、Wi-Fiやブルートゥースといった通信モジュールとクラウド上のAlexaを使うための仕組みがワンセットになったもので、これを組み込むことで、比較的容易に家電のAlexa対応が行えます。「AmazonBasics Microwave」で採用されているのもこの技術です。アマゾン関係者によれば、Alexa Connect Kitを家電に搭載する時のコストは「1台あたり数ドル」とのこと。だから普通の電子レンジと価格が変わらなかったわけです。


「スマートホームは、数年前まで技術に詳しい人しかやらないことでした。しかし、今は利用量が増えています。Alexaの次の『キラーアプリ』の一つは間違いなくスマートホームです」


スマートホームとは今は主に音声やスマートフォンで家電製品などを簡単に操作することを指すのですが、その現在の状況をリード氏はそう分析しています。だからこそ、「Alexa Connect Kit」を提供し、ショーケースとして電子レンジも発売し、スマートホーム機器の増加を促そうとしているわけです。


Alexa対応家電をもっと簡単にするには


一方で、スマートホームには大きな問題も残っています。リンプ氏は発表会で次のように宣言しました。


「多数の機器が登場しているが、スマートホームの設定は難しすぎる。過去にアマゾンが“開けづらいパッケージ”をなくしていったように、数年をかけて、“フラストレーションのないセットアップ”を実現したい」


アマゾンの調べでは、現在Alexaと連携する照明が使えるようになるまでには、「一つのボタン、二つのアプリ、30以上の操作」が必要だといいます(写真12)。これを同社は、新しいセットアップ技術の導入によって、コンセントに差し込む▽使うという2ステップに減らそうとしています(写真13)。まずはWi-Fiの設定から、この簡便化をスタートします。


アマゾンは、自社のクラウド内にWi-Fiの設定を暗号化して保存する仕組みを持っています。現在も、アマゾンが販売するタブレットなどでは使われている技術なのですが、これを使うと、ネットにつながると自動的に設定を取得することができます。Echoは一時的に追加するスマートホーム機器とEchoだけのネットワークをつくって、この設定情報を機器に転送し、設定を終えることができます。このプロセスが自動化されているので、電源につないでAlexaに話しかけると設定が終わるわけです。


アマゾンはこの仕組みを、各種…



 

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