7月の西日本豪雨で5千棟以上が浸水した岡山県倉敷市真備(まび)町地区の市立2中学校が1日、地区内に仮設されたプレハブ校舎での授業を始めた。2学期が始まった9月の1カ月間は、市内別地区の学校の空き教室を間借りしていた。
校舎1階が浸水した真備(まきび)東中(全校生徒389人)の運動場に、2階建ての仮設校舎2棟が設置された。真備(まきび)中(同244人)が南側の1棟を使い、もう一つは両中で共用する。真備東中は被災を免れた本校舎の2階以上の教室を使う。
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午前8時すぎ、生徒を乗せた通学バスが続々と到着。間借り先への登校ではバス利用者が大半だったが、自転車や徒歩で通う生徒が増えた。プレハブ校舎を使う真備中の生徒は「新しい!」などと言いながら教室へ。1年の福武杏里さん(13)は「思っていたよりもきれいで設備がきちんとしていそう。間借り先ではできなかった理科の実験を楽しみたい」と話した。
豪雨の影響で、真備町地区の2小学校と市立高校も市内別地区の間借り先で授業を続けている。3校とも、9日に真備町地区内の他校や自校に設けられる仮設校舎に移る。市教委によると、5校の元の校舎の改修工事は2019年度末の完了を目指している。(小沢邦男)