沖縄県知事選から一夜明けた1日、初当選した玉城デニー氏(58)は報道各社のインタビューを受けた。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画について「あらゆる手段を講じて新基地は造らせない」と改めて反対との決意を述べた。主なやり取りは次の通り。
沖縄知事に辺野古反対の玉城氏 政権支援の佐喜真氏破る
「翁長が命がけで…」妻の言葉、玉城氏陣営を後押し
安倍首相「しょうがないね」 沖縄知事選、政権に痛手
特集:沖縄県知事選2018
――翁長県政では安倍政権との関係が硬直化した。どうするか。
辺野古や普天間の問題は政府と考え方が異なるかもしれない。しかし、異なるからといって協議しないということは、私の中にはありえない。なぜ辺野古に造れないのか、普天間を早期に閉鎖・返還できないのか、できる方向で話そうという協議もあると思う。
――県が実施した辺野古沿岸部の埋め立て承認の撤回について、政府が司法に訴えた場合の対策は。
司法に委ねられたら、判断を仰ぐしかない。最初から対話も協調もないということになってしまいかねない。この問題をどう解決するかということを真摯(しんし)に協議すべきだと国に求める。
――辺野古問題で、米政府との協議は具体的にいつ、何を求めるのか。
現段階で計画があるわけではない。自治体外交をし、米国世論にも訴える。
――辺野古移設の賛否を問う県民投票については。
住民による地方自治への参画であり、民主主義を発露する権利だ。意義があるもので、県民の意思表示の機会をぜひ確保したい。
――翁長氏は「米軍基地の集中…