沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事が急逝したことを受け、県選挙管理委員会は13日、臨時会議を開き、知事選の日程を9月13日告示、30日投開票と決めた。知事選の日程は11月18日投開票と決まっていたが、前倒しされた。各政党などは準備を加速させている。
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翁長氏の死去について、職務代理者の謝花(じゃはな)喜一郎副知事が12日、選管に通知。公職選挙法は、通知の翌日から50日以内に選挙を行うと定めており、9月30日投開票となった。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対し、翁長氏を支持してきた「オール沖縄」勢力は、14日に会議を開き、後継候補の人選を含め対応を話し合う。対立する自民県連は佐喜真淳(さきまあつし)・宜野湾市長(54)の擁立をすでに決めており、佐喜真氏は今週中に立候補を表明する見通し。知事選には元日本青年会議所会頭の安里繁信氏(48)も立候補を表明している。
一方、佐喜真氏の後任を決める宜野湾市長選は、知事選と同日の投開票になる可能性がある。佐喜真氏の後継候補として松川正則副市長(64)が立候補する予定。オール沖縄側の候補者は決まっていない。(山下龍一)