ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授(76)は、中堅製薬メーカーの小野薬品工業(大阪市)と共同研究を進めた。小野薬品はその後、がん治療薬「オプジーボ」を開発して、2014年に商品化した。発売すると、利益を倍増させる「魔法の杖」となった。 ノーベル医学生理学賞に本庶佑・京都大特別教授 【特集】ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑さん 「がん治療薬と感染症の薬はやらないというのが不文律だった」。小野薬品の関係者が明かすのは、1999年に商品開発に乗り出したころの、社内の微妙な空気だ。 帰りの湘南電車の中で思いついた大発見 本庶佑さん 本庶佑さん「小さいころは、天文学者になりたかった」 がんや感染症の薬は、大手が激しい競争を繰り広げていた。中堅の小野薬品には冒険にみえた。まして、がん治療薬の知見を持つ研究者がいるわけではない。 だが、当時、ほかの薬の開発が… |
社運賭けて本庶さんと共同研究 小野薬品、業績が一変
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