求ム障害者(中) 障害者を迎え入れたけれど 拙速採用、現場にひずみ 障害者雇用、「数字」の呪縛から逃れるには 障害者の採用現場が過熱している。就職をめざして実践的な技能を伝える学校や施設には、人材を求める企業が殺到している。 9月下旬、特別支援学校の東京都立水元小合(こあい)学園(葛飾区)で開かれた企業向け見学会。参加した55社の人事担当者は、障害を持つ生徒たちの授業風景に釘付けになった。 ワイシャツ姿の生徒たちがバインダーにとじられた書類を一枚ずつスキャナーにかけ、画像データとしてパソコンに取り込んでいた。書類や文字の大きさから画像のきめ細かさを調整し、図表の有無などを見て白黒かカラーかを決める。企業での伝票管理を想定した授業で、機器の操作はゆっくりだが、作業手順は自分で考え進めていく。 同校の「就業技術科」には、中学を卒業した知的障害がある生徒が通う。3年制で、今年3月に卒業した1期生70人は全員企業に採用され、「就職率100%」を達成した。 「即戦力の育成」を目指し、実… |
「即戦力」の障害者、青田買い 採用熱高まりも二極化
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