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D51が合体、雄姿ふたたび 分割して引っ越し、保存へ

デゴイチの愛称を持つ蒸気機関車(SL)の「D51」が9日、千葉県白井市から3時間かけて、茨城県筑西市茂田の観光施設「ザ・ヒロサワ・シティ」に到着した。3分割された車体はさっそく合体され、雄姿をよみがえらせた。


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このSLは白井市の個人宅の庭で42年間、保管されていたが、所有者が亡くなり、遺族が条件つきで譲渡先を探していた。ザ・ヒロサワ・シティの広沢清代表(80)が「貴重な車両を守りたい」と名乗り出て、運搬費や保管施設の撤去費を負担する条件で引き取った。


90トンほどの車体は台車と運転台、炭水車に分け、専門業者「アチハ」(大阪市)が特殊トレーラーで運搬。前夜に現地を出発し、約3時間かけて70キロ離れた筑西市に運んだ。設置は作業員十数人がかりで、運転台を台車に載せるまで3時間かかった。


SLは1944年製で、旧国鉄宇都宮機関区に配属され東北線などで活躍した後、北海道に移った車両。前所有者が複数回、塗装し直しているため、車両は黒々と日の光に輝く。


ザ・ヒロサワ・シティは植物園や美術館、ゴルフ場などもある施設。3年前から「鉄道文化の保存」に取り組んでいる。JR東日本から譲り受けた寝台特急の北斗星など引退した鉄道車両9両を保存している。移設したSLは、今月中旬から一般公開する。(吉井亨)


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