日本シリーズを戦う広島カープの選手たちが、活躍したときに見せる敬礼。ファンにおなじみとなったこのポーズに、こめられた思いとは?
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きっかけは、岡山市消防局の特別高度救助隊(ハイパーレスキュー)副隊長の服部良介さん(39)と、カープの外野手だった広瀬純さん(現外野守備・走塁コーチ)の交流だった。
2013年1月、元球児の服部さんはカープの選手の知人を通じ、大分県佐伯市であった広瀬さんらの自主トレーニングに参加した。消防士を夢見たこともある広瀬さんとは同い年だったこともあり、食事も共にする仲に。広瀬さんは、東日本大震災でも現地で活動した服部さんの話を聞き、敬意を表して試合中に敬礼ポーズをとるようになった。
思いをさらに強くしたのは、14年8月20日以降だ。土石流に襲われた広島市安佐南区にも服部さんが入り、人命救助にあたった。この日未明、横浜に遠征中の広瀬さんはLINE(ライン)でメッセージを送った。「服部!広島を頼む!」
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