岩屋毅防衛相は9~11日に沖縄県を訪問し、10日に玉城デニー知事と会談する方向で最終調整に入った。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、理解を求める考えだ。岩屋氏の沖縄訪問は、10月の防衛相就任後、初めて。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
辺野古移設をめぐり防衛省は、県の埋め立て承認撤回に対して対抗措置をとり、撤回の効力が停止。今月1日に土砂投入に向けた埋め立て工事を再開した。埋め立てに使う土砂を搬出する同県本部町の港の使用許可は下りていない。
岩屋氏は6日の閣議後会見で、沖縄訪問について「できるだけ早い機会に現地で知事にお目にかかりたい」と述べた。同日午後には、菅義偉官房長官が玉城氏と首相官邸で会談する。(藤原慎一)