「焼酎王国」鹿児島をPRしようと、県は5日、鹿児島市鴨池新町の県庁1階エントランスホールに、県内113の全蔵元の焼酎びん計632本を一堂に展示するモニュメントを製作。記念の除幕式を開催した。三反園訓知事は「焼酎の認知度をあげ、売りまくっていきたい」と意気込んだ。
展示には現在使われていない2本のエスカレーターを陳列棚にして、県内すべての蔵元の焼酎びんを並べた。全高約8メートルの西郷隆盛をイメージしたパネルも設置し、西郷が豪快に焼酎を飲んでいるように見せた。モニュメントは今年度中は展示されるという。
県酒造組合によると、2017酒造年度(7~6月)の県の本格焼酎出荷量は約10万9千キロリットルとピークの06年(約15万6千キロリットル)の約70%に減少。同組合の浜田雄一郎会長は4年連続で宮崎県に次いで第2位になっていることに触れ、「焼酎王国鹿児島の面目躍如のため、みなさんと一丸となって県産本格焼酎の需要拡大に取り組みたい」と語った。(大崎浩義)