愛知県尾張地方や岐阜県で昨春以降、空き巣などを繰り返していたとして、窃盗グループのメンバーとみられる、10~20代の少年ら35人を愛知県警が摘発していたことがわかった。メンバーはSNSなどを通じて集まり、事件ごとに入れ替わっていたという。10月下旬までの1年半に計約160件の窃盗や窃盗未遂などを繰り返し、被害総額は3千万円余にのぼるという。
県警によると、少年や男は昨春から10月下旬までに、愛知、岐阜県内の民家や会社事務所などに侵入し、現金や貴金属を盗むなどした疑いがある。
少年らは事件ごとに、SNSで連絡を取り合い、3~5人のチームを結成。飲食店の客引きや元暴走族が大半だった。なかには万引きや覚醒剤絡みの事件で逮捕・補導されたことがあるメンバーや、事件当時、中学生だった少年もいたという。
全員が互いに面識があるわけではなく、一度、他のメンバーと窃盗事件に関与した少年が、地元の知人や友人らを誘い、新たな窃盗チームを作っていた。グループ全体を統率するリーダーはおらず、メンバー同士の上下関係もなかったという。
県警は、覚えた「ノウハウ」を生かし、少年らが新たに知人らを誘って窃盗チームを結成したことが、被害をより拡大させたとしている。
■インスタがあだ、聞き…