栃木県は14日、イチゴの新品種「栃木i37号」を開発し、品種登録の出願が認められたと発表した。主力品種の「とちおとめ」より収穫の時期が早く、収量や粒の大きさも上回るという。イチゴ生産量の50年連続日本一が決まった「いちご王国」の栃木で、とちおとめを超えるかも知れない有望品種の誕生だ。 県によると、新品種「栃木i37号」は2012年に県農業試験場いちご研究所(栃木市)で交配し、7年かけて開発した。収穫時期は10月下旬と比較的早く、収量、粒の大きさはとちおとめの1・3倍。味わいは酸味が少なく、甘さが際立っていて、生産現場での防除が難しい病気にも強いという。 形は円錐(えんすい)形で、高級品種のスカイベリーのように美しい。硬度が高いことから長時間輸送にも耐えられ、関西や海外での販売も見込まれる。粒が大きいのでケーキなどに載せる業務用には向かないが、見栄えも良く、家庭で食べる生食用を想定しているという。 県で開発したイチゴとしては10品種目。福田富一知事は「農家にとっては作りやすく、消費者にとっては食べやすい。洋菓子店向け以外を考えれば、いずれの分野においても生産者、消費者の双方にメリットがある品種ができあがった」と話す。 県では今年度中に試験販売によるマーケット調査を実施。生産者や流通業者、消費者などから高い評価が得られれば、普及品種に決める方針だ。早ければ2020年には商品名を付けて市場に出回ることになるという。(常松鉄雄) |
「とちおとめ」に勝った? イチゴ王国で有望品種が誕生
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