鳥取県米子市で開催された北朝鮮による拉致問題に関するシンポジウムで、伊木隆司市長が「安倍内閣が軍事行動をするというのであれば、全面的に支持したい」と発言したことについて、伊木市長は21日、「解決に向けて全力であたるという意味を込めた」などとするコメントを改めて発表した。
伊木市長はコメントで、「諸外国で軍事的な力を背景に外交交渉にあたり、拉致被害者の奪還を果たしてきた例」が念頭にあったとしたうえで、「日本政府が『あらゆる手段』を使う中に、例えそうした行動があったとしても、私は支持する、という趣旨の発言をしました」と主張した。
また「決して軍事行動を促すものでもありません」と釈明。「拉致問題に関して、日本政府が不退転の決意で取り組むのであれば、それを支持するという趣旨であります」としている。
市秘書広報課によると、21日午後5時までに伊木市長の発言に関し48件の意見が市に寄せられた。内容は「撤回すべきだ」といった批判的な意見が35件、「真剣に取り組んでもらっている」と賛同する意見が13件だったという。(鈴木峻)