LGBTをめぐる寄稿などで批判を受け、休刊になった月刊誌「新潮45」で連載されていた漫画「プリニウス」(ヤマザキマリ、とり・みき共作)が12月7日発売の文芸誌「新潮」で再開する。新潮社が22日発表した。1904年に創刊した「新潮」で漫画が連載されるのは初めてだという。
「限りなく廃刊に近い休刊」 新潮45を追い込んだ怒り
同作は、「博物誌」を著した古代ローマの博物学者・プリニウスが主人公の歴史漫画。「新潮45」で2013年から連載していたが、9月に同誌の休刊が決まったことで休載となっていた。
ヒット漫画「テルマエ・ロマエ」で知られるヤマザキさんは「『新潮45』の休刊は唐突な顛末(てんまつ)ではありましたが、これはこれで有り難いご縁だったと受け止め、プリニウスの連載当初に抱いていた思いどおり、文芸という領域でも捉えていただけるような漫画作品を描いていくことができれば本望です」と新潮社を通じてコメントした。