航空自衛隊の主力戦闘機F2の後継機開発で、日米英の防衛産業が売り込みに力を入れています。政府が年末に今後5年間の防衛費の大枠を決める中期防衛力整備計画では、後継機の位置づけが焦点です。一方、財務省は開発費の高騰を懸念しています。開発に名乗りを上げている英BAEシステムズのナイジェル・ホワイトヘッド最高技術責任者(CTO)(55)に日本政府への提案内容を聞きました。
――日本政府にどんな内容を提案していますか。
F2後継機の国産断念へ 防衛省、国際共同開発を検討
「日本政府の情報収集に対して、四つの提案をしている。国際共同開発、日本の国産開発への支援、我々の戦闘機ユーロファイター・タイフーンの改造、タイフーンの販売を考えている。特に共同開発では、我々の次期戦闘機テンペスト計画で、主導的な役割を担う開発パートナーとして考えている」
――米国が日本に兵器購入を要求する中、米国の企業に対抗できますか。
「可能だと思う。英政府の支援…