京都市の観光名所、嵐山の渡月橋からは見ごろを迎えた紅葉が眺められる。赤や黄、オレンジに色づいたカエデなどが山を鮮やかに染め、橋の上から見る風景は壮観だった。
【特集】きょうの紅葉だより
【京都特集】よむ・みる・あるく
29日午前7時半。冷たい空気のなか、まだ観光客も少なく静かな渡月橋でシャッターを切った。昇る太陽に照らされ、木々が明るく輝いた。
午前8時を過ぎると観光客が増え始めた。台風21号の影響で倒れた欄干も復活しており、橋の上で思い思いに記念撮影をしていた。
北東へ1・5キロほど足を伸ばすと、広沢池のほとりに出る。水面に映る紅葉と真っ白なダイサギの競演が美しい。人の姿はまばらで、ゆったりとした時間が流れていた。
嵐山保勝会によると、嵐山周辺の紅葉の見ごろは12月初旬まで。(中山直樹)