電力会社や原発メーカーなどが加盟する日本原子力産業協会は29日、原子力業界の企業を対象にしたアンケート結果を発表した。2030年度までに総発電量に占める原発比率を「20~22%」とする政府の目標について、「達成できる」と回答したのはわずか10%にとどまり、半数が「達成できない」と答えた。
目標達成には30基の再稼働が必要となるが、当の原子力業界も政府目標が非現実的ととらえている実態が浮かんだ。
結果を発表した高橋明男理事長(元東京電力フェロー)は会見で「福島の事故から7年余りたって、まだ原発が9基しか動いていない。このスピードでは難しいと思っているのではないか」と述べた。
アンケートは6~7月、会員企…