今年の世相を最も反映する食の一品を選ぶ「2018年 今年の一皿」に「鯖(さば)」が決まった。飲食店の情報サイトを運営する「ぐるなび」などが6日、発表した。素材やデザインにこだわった多彩な缶詰が登場した上、1年を通じて災害が相次ぎ、非常食の備蓄にも関心が集まったことなどが理由だ。
その年に話題になったことに加え、世相を映し、後世に受け継ぐ価値があるかどうかなどを基準に14年から発表されている。EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの必須脂肪酸を多く含むサバは、健康志向で人気が高まり、缶詰のほか、約20種類の「ブランド鯖」も登場しているという。
このほか、準大賞に、麻婆豆腐や担々麺など、中国・四川料理で多用される調味料・花椒(ホアジャオ)を使った「しびれ料理」を選んだ。
昨年の大賞は「鶏むね肉料理」、16年は「パクチー料理」、15年は「おにぎらず」、14年は「ジビエ料理」だった。「ぐるなび」の検索数などのデータ、会員アンケート、メディア関係者の投票をもとに決めた。