宮崎駿さんのマンガで映画にもなった「風の谷のナウシカ」が歌舞伎になる。松竹が12日、来年12月に東京の新橋演舞場で上演すると発表した。宮崎作品の歌舞伎化は初めて。
主人公で風の谷に暮らす少女ナウシカを尾上菊之助さんが、同盟国トルメキアの皇女クシャナを中村七之助さんが演じるほか、尾上松也さん、坂東巳之助さん、尾上右近さんらが出演する。脚本は丹羽圭子さん、演出はG2さん。
マンガは1982年から12年かけて連載された。戦争で文明が破壊され汚染された世界で、争いにまきこまれながらもすべての命が生き残る道を探すナウシカを描く。映画化されなかった部分も含め全7巻あり、歌舞伎版は、昼、夜の部通しでの上演になるという。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「ナウシカを古典歌舞伎でやる。それが面白いと思ったし、どういうものが出来るのか楽しみです。一観客として、楽しませてもらいます」とのコメントを寄せた。