三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が14日夜、ピークを迎える。今年は月明かりが少なく条件は良好で、国立天文台によると、13日と14日の夜には1時間に40個以上の流れ星が見える可能性がある。流星群はすでに現れ始めていて、10日夜には都内からでも一晩に10個以上が観測できた。気象庁によると、太平洋側を中心に晴れ間が広がる予報で、願い事をするチャンスは多そうだ。
ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで毎年多くの流れ星を出現させる代表的な流星群。冬を代表するオリオン座の近くにあるふたご座から放射状に飛ぶように見える。
とはいえ、流れ星は夜空のどこにでも流れる可能性があり、必ずしもふたご座を探す必要はない。見ている方向に流れるかどうかはまさに運だ。
国立天文台によると、流れ星を見つけるには、なるべく視界が開けていて、街灯などの光が直接当たらない暗い場所で、1点に集中せずにぼーっと夜空全体を眺めるのがコツ。目が慣れるまで最低でも15分は見続けるのがよく、レジャーシートなどの上に寝転がると観察しやすい。また、夜遅くに外出するため、防寒と安全対策を十分とるよう注意を呼びかけている。
ピークに先立つ10日夜には、東京都港区から撮影した映像に15個ほどの流れ星が映っていた。ふたご座やオリオン座、「すばる」の和名で知られるプレアデス星団の星々が輝く隣を流れ星が相次いで飛び交っていた。(東山正宜)